イ・ジェフン&ク・ギョファン来日! 「脱走」ジャパンプレミアでファンに感謝のメッセージ
2025年6月18日 14:00

命懸けの脱北作戦を描く韓国映画「脱走」に主演したイ・ジェフンとク・ギョファン、イ・ジョンピル監督が来日し、6月17日に新宿ピカデリー行われたジャパンプレミアに登壇。抽選で当選した大勢のファンを前に作品の魅力をアピールした。
まずMCを務めた古家正亨氏とイ・ジョンピル監督が登壇。だが主演の2人の姿が見えなかったため、古家氏が「監督、イ・ジェフンさん、ク・ギョファンさんがいませんが、脱走しちゃいましたか?」と問うと、日本語で「ここだよ」という声が聞こえ、客席から2人が現れると観客たちを熱狂させた。

昨年行われたファンミーティングに続き、2年連続で来日を果たしたイ・ジェフンは、「撮影やファンミーティングでは日本に訪れていましたが、映画公開に合わせて来日するのが初めてとなり、今回劇場でお会いする事ができて、とてもワクワクしています。客席をいっぱいにしてくれて、本当にありがとうございます。夢のようです」と、平日の夕方にも関わらず足を運んでくれたファンに感謝の気持ちを伝えた。

一方、2019年の大阪アジアン映画祭以来6年ぶりの来日となったク・ギョファンは「今回ご挨拶する事ができて、とても光栄に思います。みなさんにとって素敵な時間になってくれると嬉しいです。日本の観客の皆様にご挨拶をすることができ、映画をお届けすることができて、とても嬉しいです」と、はにかみながらメッセージを送った。
ここから事前にSNSでファンから募集した質問に登壇者が答える形となったが、「撮影で辛かったり、大変なシーンで思わず脱走したくなったときはありますか?」という問いに、イ・ジェフンは「このまま息が止まってしまうんでないかという瞬間が、ずっと撮影中にありました。脱走者として捕まってしまえば、それは死を意味します。とにかく生きるために、走り続けていたんです。私を撮影するために車で追いかけてきたんですけど、その車に負けてたまるかと全速力で走るんです。本当に極限、限界に挑戦しながらずっと走っていました。その時の感情というのが、この映画にしっかりと込められていると思います。全力疾走した作品としては、もう僕にとっては最後になるんじゃないかなと思っています。本当にもう最初から最後まで、ひたすら走り続けてます」と、過酷な撮影を振り返った。

これに対し、ク・ギョファンが「イ・ジェフンさんが自分の限界を突破して走り続けている時は、私は車の中にいながら、ずっと撮影をしていたんですね。その瞬間は、あまりにも申し訳なくて辛かったです」とコメントしながら、手でハンドルを握るそぶりを見せ、会場の笑いを誘った。

続いて「いまこの場から脱走したいほど、日本にきて行ってみたい場所や、やってみたい事はありますか?」という質問が飛んだが、イ・ジョンピル監督が「我々は映画制作人なので、本当に映画が大好きなんです。この『脱走』を完成させてたどり着いた場所というのは、まさにこの映画館です。観客の皆様の前に立ちたかったので、まさに目的地にたどり着いたという感じです。他の所に行きたいとは思いません」と熱く語ると、会場から拍手が発生した。
一方、主演の2人は「古風なカフェに立ち寄って、代表的な食べ物や飲み物を注文して、そこで時間をずっと潰しながら、街中歩いている人たちをずっと眺めてみたいです」(ク・ギョファン)、「昨年撮影で静岡を訪れて、今年は福岡、長崎、奈良に訪れ、長く撮影で滞在していました。考えてみると、撮影や仕事で辛くなったり、少し何か息苦しくなったりした時は。いつも近い国である日本のことを考えていたような気がします。馴染みのある場所ですし、日本にずっと訪ねてきたいなと思っています。また一言で言えば、日本はパラダイスのような場所です。なぜならばどこに行っても、コンビニがあるからです」(イ・ジェフン)と語り、ファンを喜ばせた。
ここでスクリーンにイ・ジェフンと交流があるという竹中直人がスクリーンに登場し、登壇者へのメッセージ映像が上映された。
竹中からのメッセージを受け、イ・ジェフンは「この場で詳細なお話ができないんですけれども、近いうちに皆さんにご覧いただける、とある作品で共演をさせていただきました。本当に小さい時に『Shall we ダンス?』という作品で、初めて竹中直人さんのことを知りました。『のだめカンタビーレ』など数多くの映画やドラマの出演作を拝見してきました。いつも竹中さんの演技を見ながら、お腹を抱えながら笑っていたりしていたんです。本当に私たちに、喜怒哀楽を伝えてくれる俳優さんだと思っていて、とても印象深い方です。そんな憧れの竹中直人さんと共演できるということで、とても不思議な感覚を覚えましたし、現場では笑いが途絶えない現場になっていました。なのでぜひ皆さんにも、共演作に期待していただければと思います。また映画『脱走』をご覧いただき、サプライズメッセージをお送りいただけたことを、心から感謝申し上げます」と、笑顔を見せながら感謝を伝えた。

最後に、日本の観客へのメッセージを求められたイ・ジェフンは、「日本の劇場で皆さんとお会いすることができて、私はこの時間を一生忘れることができないと思います。いつも旅行をしていろんな国に行くたびに、現地の映画館に行っているんですね。東京でも、これまでインディペンデント系の映画館や、シネコンにも伺いました。映画館を訪れる度に、“いつかこの映画館で、自分の作品が上映されたらどんなに素敵な事か”とずっと思っていました。劇場のストアには、出演映画のパンフレットが並んでいたり、映画を見るために足を運んでくださっている。それほど大きな幸せな瞬間というのは、実際にあるんだろうかと考えていたんです。まさに今この瞬間、その夢が実現しました。本当に本当にありがとうございます。とても幸せに思います。ぜひ皆さんには、映画『脱走』を楽しんでご覧いただけたら嬉しいです。そして映画を、たくさん愛していただけたら嬉しいです。皆様どうかお元気でずっと幸せでいらしてくらいらしてください。ありがとうございます。ありがとうございます」と誠実なメッセージを送った。
続いてク・ギョファンも「ある場面を映像で記録することもありますが、目で記録して忘れられない瞬間というのもあると思います。まさにこの瞬間、僕はずっと記憶して、思い出として、この1日を残したいと思います。“カジャ”(韓国語で「行こう!」の意味)」と掛け声をかけて挨拶を締めくくった。
「脱走」は、6月20日から新宿ピカデリーほか全国公開。

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